モバイバル・コード

──午後10時15分

 
 北千住駅東口の喫煙所の前が、待ち合わせ場所。


 いつもオレ達が駅前で集まる時は大体ここにいる。タバコは吸わないけど。


 9月下旬の思わぬ寒さに、パーカー1枚で歩いてる自分が恥ずかしい。


 だがオレにはジャケットと呼べるようなカッコいい服はないし、これもこれで風流だと勝手に思っている。


 少しだけ小走りで向かうと、愛梨と雷也が先に待っていた。


「おっそいよー! あたしビックリしちゃった! 慶二兄さんすっごくカッコ良くなってたね。

学校の女子もね、みんなカッコイイってメッセージしてたんだよ。2年前から更に若返ってないかな?」


 愛梨のテンションは24時間均一に保たれている。


「でもさ、突然3人に会いたいなんて嬉しいし、なんだか有名人に会うみたいでドキドキしちゃうよね!? あたしだけかな」


 いや、オレはそのミニスカの方がドキドキするけど。