モバイバル・コード

 新手の商売はいつも秋葉原から始まる気がする。オレも将来、何か経営しようかな。お金無いけど。


 案内されて向かうのは普通の6畳部屋だった。ソファにガラステーブル。壁は防音仕様になっているのか、細かい穴が均一に並んでいた。


「じゃあ、やるか。雷也、電池パック受け取りたいってメッセージを送ってもらえないか」


 すでに準備をしていたらしく、オレと愛梨に携帯を向けて『送信』の部分に触れた。


「龍ちゃん、ここドリンクバーみたいだよ。あたし取って来るね。何がいい?」


「コーラ」


「アイスティーで」


 雷也のメッセージに対する返信は、愛梨のジュースと共にやってきた。


──【 メ ッ セ ー ジ 】──
■モバイバル管理事務局より■
 
残電池量をお調べした所、お三方共に残量は十分ございます。
現在【最終戦】に備えて、こちらも対応を行っておりますので恐れ入りますが携帯電話をあまり使用されないようにご注意下さいませ。
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