モバイバル・コード

 先に一つ、聞かないと。


「さっき、雷也の携帯に知らないヤツからメッセージが届いていたけど、アレは誰なんだ?『モバイバル』上で他のヤツとメッセージは出来るだろうけど『リサーチ』って書かれていたぞ」


 雷也は至って普通な様子で答える。


「ああ、別のサイトの人なんだけど、僕のギルドのメンバーの人だよ。僕が『モバイバル』に参加してるのを見て少し話してただけだよ。『リサーチ』って他のメンバーの話とか、そういう感じの話。どうかしたの?」


「いや、それならいいんだ。聞いてくれ。さっき、雷也達が寝てる間に『マモル』へアタックをかけてみた……」


 オレはひとしきり、カッツンとあった事を雷也に説明する。怪訝な様子だが、あっさりと結論を導き出した。


「【必ず、負ける】って送ったんだよね。いい問いかけだと思うよ。揺さぶりには丁度いい感じ。可もなく不可もなく。頭で思考だけ繰り返すと思う」


 後、出来る事はなんだろう。オレ達に出来ること……。雷也はオレの気持ちを読んでか読まずか、諫(いさ)めだす。



「龍ちゃん、一人で行動するのはやめようよ。別に僕も愛梨も……龍ちゃんの考えがわからないわけじゃないよ。

行動してないように見えて、愛梨もずっと『モバイバル』の事を検索して調べてる。特にめぼしい情報はないけど、何かヒントになればいいと考えているみたい。

僕も、白ロム携帯の方で、何人かに連絡は取ってみた。一応、通話…に引っかかるから通話はしてないけど、他の人にも『マモル』の情報を求めてる。僕の方も収穫無しだけど、ね。

そろそろ…最後の戦いへのお誘いが来るんじゃない?」