愛梨はオレをチラリと一目だけ見ると、プイっと横を向く。分かりやすい反応だからこそオレの『お土産』も活きるだろう。
「ほら。これお土産。二人とも甘い物好きだろ」
駅前のケーキ屋さんで一番高いケーキだけを買ってきた。まだモバイバルから連絡は来ないが、数時間後には消えるかもしれない我が身だ。
贅沢くらい許してくれ、神サマ。
愛梨の目の色が変わったのが分かるが、喜びの声をあげようとした瞬間、それを喉の奥に飲み込んだことも分かる。強情張っちゃって。
葵は丁寧に袋から白いケーキ箱を取り出して、開いた。モンブランにチョコレートケーキ、ミルフィーユなんかの定番も入っている。
葵がいちごのショートケーキを掴んだ瞬間……愛梨が居るにも関わらず……ドクンと自分の鼓動が、確かに聞こえた。
『いちごのショートケーキが世界一似合う選手権』があれば、ブッチぎりで優勝出来る逸材だ。
「龍一、あり……がとう。愛梨……さんもたべよ…?」
オレはソファに座って、携帯天使の横顔と怒りながらも美味しそうに食べる愛梨の顔を交互に見つめる。
『本戦』なんてクソなものが無ければ、本当に良かった……のに。
──『ブブブーンブブブーン』
「ほら。これお土産。二人とも甘い物好きだろ」
駅前のケーキ屋さんで一番高いケーキだけを買ってきた。まだモバイバルから連絡は来ないが、数時間後には消えるかもしれない我が身だ。
贅沢くらい許してくれ、神サマ。
愛梨の目の色が変わったのが分かるが、喜びの声をあげようとした瞬間、それを喉の奥に飲み込んだことも分かる。強情張っちゃって。
葵は丁寧に袋から白いケーキ箱を取り出して、開いた。モンブランにチョコレートケーキ、ミルフィーユなんかの定番も入っている。
葵がいちごのショートケーキを掴んだ瞬間……愛梨が居るにも関わらず……ドクンと自分の鼓動が、確かに聞こえた。
『いちごのショートケーキが世界一似合う選手権』があれば、ブッチぎりで優勝出来る逸材だ。
「龍一、あり……がとう。愛梨……さんもたべよ…?」
オレはソファに座って、携帯天使の横顔と怒りながらも美味しそうに食べる愛梨の顔を交互に見つめる。
『本戦』なんてクソなものが無ければ、本当に良かった……のに。
──『ブブブーンブブブーン』
