モバイバル・コード

「一応…やってる。携帯ゲームは得意じゃないけど。名前は龍一、オレのIDは『Ryu1』だから、分かると思う。それと、あんたの名前は?」


「ぼ、僕の名前はカツノリ。友達にはカッツンって呼ばれてるでござる。パソコンと無線と美少女フィギュアが好きなオタクでござるよ」


 カッツンはオレにビシっと敬礼をしてきた。こういう面白い人、周りに一人は欲しい。


「ありがとう、カッツン。じゃあ連絡が来たら教えて。優しいな、カッツン」


 オレはカッツンと別れて、駅前の『お土産屋さん』に向かった。


 『モバイバル』……。


 政府管轄の懸賞金付きサイト。

 
 やり方が100%スマートではない。雷也も言っていた、少しおかしいと…。裏に何かあるのはバレバレだが、それを『隠す』か『隠さない』かはまた別の話だ……。


──『ガチャ』


 ホテルに戻ると、葵と愛梨が居間でくつろいでいた。雷也の姿が見当たらない。