モバイバル・コード

「す、凄いも何ももう、モバイバル一強になるっては、話でござる。僕の時なんてそんな事、な、無かったのに時代は変わるのですなぁ。賞金2億なんて簡単にもらえるわけないし、危ない話も聞いたので、ござるよ」


「危ない話?どんな話だ?」


 オタク一号はトーンを落とした。。


「……なんか誓約書を書かされるっていう噂でござるよ。しかも上位のランキングの人は強制参加になると噂されているのですなぁ。ぼ、僕も詳しいことは、わ、わからない、よ」


 まぁ……そういう噂が立つことくらいは向こうも予測しているだろう。やり方の強引さが引っかかっていた部分でもある。


 『バレても何ともありません』


 そういう態度にも取れたのは、こういう一般の人でも感じたという事か。


「そうか、どうもありがとう。時間使わせて済まないね、じゃオレ行くから」


 軽く頭を下げて立ち去ろうとしたその時。


「まま待って、待って、なんだか、ぼぼぼ僕の仕事がコレだけじゃわ、悪い気がするでござる!あなたも『モバイバル』はやってるでござるか。何かあったら力になれるかもしれないでござる」


 オタク1号は本当に拍子抜けしている様子。オレに気を利かせてくれるのは、本当に意外だった。