モバイバル・コード

「ああーー腹減った!!!腹減ったな!!なっ!」


 横をチラっと見ると、葵がほっぺたを膨らませていた。


「うう……なにみてた…の…」


「観てない、観てないって!チャンネルいじってたら適当に出て来たんだよ!」


 葵は俺のそばまで来て、携帯を見せた。


【そういうのはダメだよ!わたし、不倫とか浮気とかイヤだからエッチなのも見ちゃダメなんだから。龍一がそういう気分の時は、わたしも……恥ずかしい。。。】


 ポゥッと頬を赤らめる様子に、KOされそう、いや、すでにTKOされている。


「わ、分かったよ、とにかくご飯作ってくれ。雷也と愛梨の分まで買って来たから起きたら食べてもらおう、なっ!」


「う、うん…。がん……ば…るね」


 一つの修羅場を乗り越え、少し安堵のため息が出た。葵は手際よくオムライスとコンソメスープを作ってくれた。


「龍一、運んで……くれる…?」