モバイバル・コード

「行こうぜ。腹減った、葵の料理楽しみだな」


 部屋に戻り葵はすぐに台所に立つ。備え付けのエプロンまである所が、本当にこの部屋の豪華さを示している。

 
「龍一……休んで…て…いいよ」

 
 そう優しく話すと葵は、前髪をヘアピンで留めた。髪を上げてもかわいい。


 エプロン姿が少しぎこちない印象だがそれがまたカワイイ。


 可愛い、かわいい、カワイイ。ダメだ、オレの脳ミソはやられている。


 葵の調理の様子を後ろからジロジロと見ていたいが、怪しさ満点なので横目で思いっきり見る。


 リモコンをつけて60インチはあろうかという液晶テレビをつけた。ここ数日、テレビのニュースなんて一回も見てない。いつもはバイトから帰ると、服を脱ぎながらニュースを観るのが日課だ。