「寒いよ、もう何してるのっ!!」


「愛梨、早くベッドルーム行けって。葵が来るから、そうしたらオレも寝るから」

 
 愛梨が少しだけムっとした表情で、部屋に戻っていった。振り向き、一言だけ問いかけてきた。


「分かった、じゃあ、あたしはお言葉に甘えて寝るね。もう葵ちゃんは来るの?」


 寝る前にメールしたら、丁度9時くらいに出かけようとしていたみたいで、神田まで来てくれるそうだ。優しいよな。


 雷也は少し、困った顔をした。どういう事だろう。


「……そう…。とりあえず寝るね、ありがとう」


 スっと雷也が消えて部屋にはオレだけが残る。


 テーブルには携帯が3台並べられていた。


 ピンク、青、黒