モバイバル・コード

 コイツら……『管理事務局』を含めて何かの意図があるはず。それが知りたい。


 知れば逆を突ける。突破口が何か見つかるかもしれない。


 オレの質問に、雷也が一瞬目を合わせてきた。秀才は気づいている、オレが何をしたいのか。


「まぁ、それも『正解』の一つだね。いいよ、上からクリアした人間には少し説明していいって言われてるし。ボクは『2週目』でクリアしたよ。

それも、自分と相手……ナツキさん知ってるでしょ。ナツキさんの座席の位置まで一発で当てた」



「ええっ!?なんで、どうやって!? 2週って、それってありえないよ!!」



 愛梨がオーバーアクションをしたが、演技じゃない。



「おい、それマジなのか? 2週目って有り得ないだろう。ルールとか知ってた上で挑戦したのか?」


 ユウマは頭の後ろで両手を組んだ。


「ぜーんぜん。ボクは竜二さんに『実験して来い』って言われたから挑戦しただけ。電車に乗るってことだけ聞いてたけど、それ以外何も聞いてないからね」


 雷也も驚きを隠せないようだ。珍しく、興奮した様子で問いかけた。


「答えは!? 2週でクリアする答えって何!?」


 ユウマはもったいぶるように目を細めた。


「知りたい? でもなぁ、気乗りしないし。ボク気分屋だから、その内ね」


 もう知ってるよ。


 お前が気分屋じゃなかったら何屋なんだ。お前の機嫌がいい内に、ぶっ叩く。