モバイバル・コード

「いやぁ、ホントありがとう。なんだかんだ言って、お前も協力してくれたんだよな? 多分、上にかけ合ってくれたんじゃないのか? 

この女の子『愛梨』の事が目当てかもしれないけど、お前のおかげで助かったよ。本当にありがとう」


 握手……シェイクハンドがアメリカでは主流なんだろ。早く受取れよ。


「アハハハ、まぁそうだねぇ。ボクがちょちょっとね、上に言えば一発だよ」


 右手でユウマと握手をした瞬間。


「ユウマ、アレって管理事務局の人間か?」

 
 オレは左手でホームの奥を指差した。すぐに愛梨に耳打ちする。


「一芝居頼む」


「え? 居ないじゃん、どこにいるの? ボクとレイさん以外には立ち会う人なんて居ないはずだけどな。」


 ユウマと手を離し、導火線に火をつける。


「あ、悪い見間違えかもしれない。 なぁ、一つ聞いてもいいか。この電車の『正解』って……本当にスローモーション機能で撮影する事なのか?」



 多分、多分だけど。


 オレは疑問に思っていた。この『モバイバル本戦』の『解答』は一つなんかじゃない。無限だ。