モバイバル・コード

 向かい風がバシバシ身体に当たるその中を、オレは無我夢中で駆け抜ける。



 3両目─────



 ガンガンと音が響き、屋根を蹴り飛ばして進む。滑って転んだら一発でアウトの極限状態。



 2両面────



 先頭───




「ハァ、……間に合った…か…」



 転がるように先頭車両に飛び乗る。浅い呼吸で走り続けたので息が上がりそうだ。携帯のカウントダウンが3秒と示した。





──『3』


──『2』


──『1』


──『0』



 頭の中が、白くなる。


 本当に終わった…の…か……?

 
 電車がその速度をゆっくりと落とし、日暮里駅へ近づいた。



──『ブブブーンブブブーン』



 送付主は管理事務局……だ。