モバイバル・コード

【愛梨、やばい状況 なのは百点もしょうちだろう、が、ほんきでまずい。なに、かかんがえてる事態がある ならオレにも早おしえて、くれ】



 ダメだ、頭の中の整理が全くつかない。状況は好転していない。

 
 雷也が今している事は『ヒント』には繋がるが、核心をつくことではないはずだ。


 仮に、電車について『車両形式』や『何両編成』か分かった所で、最大の問題である『お互いの乗車車両』は判別できない。

 
 それは、答えにはならないと思う。


──『ブブブーン』


 愛梨からメッセージが届いた。


【あたし、どうすればいい……色々と考えてるんだけど、全然分からなくて……さっきもライトかざしたよね?あたしの姿確認できた?

あたしは龍ちゃんの姿確認出来なかったよ……。暗くて怖くて、身体が震えてきたの、龍ちゃんこわい、怖いよ】


 ……相当参ってるようだ。


 オレも人の事は言えない、だが1回戦のあのギリギリの戦いを勝ち抜いてきた分、まだ抵抗力はあると思う。

 
 愛梨と雷也……特に愛梨は相当なプレッシャーを感じているだろう。


 この暗い車内。このまま走っていたら別の世界へと飛び込んでしまいそうな、そんなアブない感覚。


 そうだ、一応だけど『地図アプリ』で今の居場所を見る事は出来ないか……?


 オレは直ぐにアプリを立ち上げ、現在位置を確認する。