モバイバル・コード

「えっ!超かわいいね、キミッ!! さっきは後ろ向きで気づかなかったよ!

ねぇ、勝ち抜いたらボクとデートしてよ? めちゃくちゃキミみたいな女の子、タイプだよ!! 彼氏とかいるの? そっちのメガネのヒトかな?

ヤバッ、マジで一目惚れしちゃったっ!!」



 愛梨がまぶたを大きく開けて、口に手を当てて驚いている。



「ちょ、ちょっとっ!!何勝手なこと言ってるの!?あたしこ」



──『パンッ』 



 ユウマが一拍、手を叩いた。


「っと、デートのお誘いは勝ち抜いてからにしよう。躯(むくろ)とくちづけしてもしょうがないからね。

まぁ、君達よりボクの方が少し年上だから大丈夫。じゃあ、このメール通り『ナビゲーター』の『L1ar4584』って人はこの部屋に残っててもらえる?」


「教えてくれてもいいんじゃないのかい?僕達だってキミのことが気になるよ」


 雷也が人に興味を持つなんて珍しい。


 ただ、オレも興味がある。 ある種の直感が、自分に訴えかけている。


 コイツは『曲者』だって。


 ユウマは少しため息をつきながら語りだした。


「ハァ、もうその質問さ、色々な人に聞かれて飽きてるんだよ。16歳、君達の1個上じゃないかな?」


「それじゃ年下だっつーの!! お、おい、どうして16歳なのにかんりっ……」