モバイバル・コード

「もうおしゃべりタイムは終了かよ? なんだかタイミング悪いよな、毎回」


 慣れた調子で携帯のホームボタンを押すオレを見てか、二人が同時に笑う。


「早く終わらせて、ラーメン食べに行こうねっ!」


──【メ ッ セ ー ジ】──
■モバイバル管理事務局より■

お時間15分前になりました。
早速ですが、プレイヤー2名とナビゲーター1名を選択下さい。

選択次第、そのままこの文章を折り返してください。

----【 プ レ イ ヤ ー 】----




----【 ナ ビ ゲ ー タ ー 】----


折り返し確認次第係りの者がやって参ります。
指示に従ってください。

※制限時間5分以内にお決め下さい。
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 今度はそう来たか……。


 オレが口を開く前より先に、雷也がその洞察力で語る。


「電車、プレイヤー、ナビゲーター。この3つが意味する物をずばりと当てることは出来ない。だけど、ナビゲーターは僕がなった方が多分いい気がする……根拠はないよ?」


「……ううん、あたしもそう思ったよ! なんか、ふっと……ナビゲーターは雷也しかいないって思っちゃった。あたしと龍ちゃんなんて身体張る係りでしょ?

もちろんあたしは守ってもらう立場だけど……えへへ」


「バカ、エヘヘじゃねぇっつーの……まぁ、そうだな。ナビゲーターというのは司令塔みたいなものだから、雷也に任せよう」
 

 雷也はすぐに携帯からメッセージを送った。