モバイバル・コード

「もうこの3日間で良い物食べてるから、若干飽きた感じはあるよね。ラーメンでどう?」


「じゃあラーメン。オレと雷也の多数決で決定だから、愛梨の異論は認めない」


「美味しいけど、太るんだもん。毎回スープまで全部飲んじゃうし」


「ってそれが太る原因だろっ!」


「見かけによらずに愛梨は食いしん坊だよね。僕より食べるんじゃない?」


「余計なお世話なのっ! あたしはバドミントンで運動してるからお腹空くんだから! 龍ちゃんはともかく、雷也はゲームばかりしてもやしっ子になってるんだから運動しないと」


「太るとか、食べていいとか、コロコロと主張が変化する所が面白いよな、お前は」


「もうっ! 今から大切な試合なのに何、チームワークを乱すような事言って……えっ?」


 オレ達はくだらない話をしながら中央改札のホームに入った。


 が、異様な光景に、度肝を抜かれた。


 改札前に、何人もの作業着姿の男達が整列していた。


 ざっと100人は居る、どういう事だ…?


 駅員らしき男が、拡声器を使って指示をしている。


「お客様にご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。告知していた通り、ただいまより山手線の沿線の全駅工事へと入ります。

振り替え乗車等の案内はあちらの窓口にて受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

業務連絡となります、作業員の方達は速やかに作業に入ってください。朝の5時半までに完了させなければなりません。ではよろしくお願いします」