モバイバル・コード

 何やってんだか。寝よう。


 オレはベッドの上に大の字で寝っころがる。


 スウィートのベッドは違う。溶け込むような柔らかさで、ベッドと一体化しているような気分になる。


──『ブブブーンブブブブーン』


 ゆっくりと、携帯の画面を確認した。


 良かった、葵からだ。


 管理事務局だったらそっと携帯を伏せていただろう。


【龍一、今日は先に帰ってごめんなさい。わたしも会いたかったな。明日時間があったら会えるの?わたし、今すぐにでも会いたい。今日はわたしも用事あるから会えないけど…。

本当に大好きだから。返事は出来ないかもしれないけど、わたしの気持ちは分かって欲しいかな……】



──『ボフッ』


 オレはふかふかの枕に顔を沈めた。


 あーまずい。まずいぞ。興奮して寝られなくなった。


 どうしよう、そうだ、なんか色々やってて忘れてたけど、オレ……葵のこと気になってるんだ。


 高鳴りが止まらない、今すぐ会いたい。


 いや……ここは我慢しなければ。本戦2回戦は『難易度8』の難しさだ。


 今は寝て体力を温存しなければ……。


 葵とのイケないツーショット写真を眺める


 少し恥ずかしさを感じながらなんとか目を閉じて意識を飛ばした。