モバイバル・コード

「おっさん、情報が足りねぇぞ! 後は何か言ってたか、興奮してるから血の巡りが良くなってるだろ、思い出せ!」


「えっと、なんだっけなぁ、まことがどうとかずっと言ってたぞ。まことだけは倒せないからなんか方法考えないといけないとか」


 まこと……?


 誰だ『まこと』って。


「ねぇおじさん、それってもしかして『まこと』じゃなくて『マモル』じゃないのかな?」

 
 雷也が問いかけた。そうだ、『mamoru』ってヤツが一番強いとか言っていたな。


「そうだそうだ、マモルだ。マモルはオレ達3人でも勝てない、なんとか対策を考えなければと言っていたな。話の後半はそのマモルってヤツの話しかしてなかった。いやぁ、凄いなこの剣は!!みんなの羨望(せんぼう)の的だ!ひょーっ!!」


「おじさん、それで全部?あたし達、これだけお金払ったしアイテムあげたんだよ。もう情報無いの?」


「本当に無い! これで全部だ! 俺も嘘はついていない!! ひょーっ!!勇者になれた!! 見てよ、このパラメーターの上昇率!」


 現実世界はガキから金と伝説の携帯ソードをふんだくる運転手なのに。


 インターネットって恐ろしいな。


「分かった、ありがとう。おじさん。ここの神田駅前に22時半頃に居てくれるかな?非番だろうがなんだろうが絶対に居てね。タクシー代、払ってあるんだからね。僕のプレゼント付きで」


 雷也が、力強い口調でエロ親父に言いつけた。


「なっなにっ!! これはバラす報酬分としてだな、受取ったんだ! どうしてタクシー代になるんだ!!もうこの剣は返さんぞ、俺は勇者になったんだ!!」


 あ、あ、あ、っと。