「へぇ……昨日のお客さんの会話だとそうは思えないですけど……賞金2億円ですよね?『モバイバル』の本戦って」
「……あんた、なんで知ってる?」
「ははは、怖いなぁ。逆にこの国で知らない人って今居るんですか?高齢者以外はみんな知っているでしょう。私もタクシーの待ち時間にね、遊んでるんですよ。ランキングも上位だからね」
なるほど、ね。
「ねぇ、おじさん~高いよ~ねぇ~肩もんであげるから5万円でどう?」
愛梨が運転中にも関わらず運転手の腕を掴んでゆすり出す。
「ちょ、ちょっと危ないでしょう!それにね、おじさんは肩もみなんかじゃ満足出来ないなぁ……ふふふ、お姉ちゃんはちょっと若すぎるけどその白い脚、たっぷりなめさせ」
──『バサッ』
「うるせぇ。ほら、金だ。50万以上あるかもな、だから愛梨に話しかけるな。すぐに路肩につけろ。契約成立だ。全部話せよ」
「ちょ、ちょっと龍ちゃんっ!!おじさん、ごめんなさい」
愛梨がばら撒いたお金を拾う。
「なんで愛梨が謝るんだよ、悪いのはコイツだろうが」
むかつくクソ親父だ。久しぶりにカチンときた。
こういう、人の弱みにつけこもうとする人間が、一番大嫌いなんだ。
情報料として払うのは分かるが、完全に調子に乗ってやがる。
人間はこうも下卑(げび)になれるのか?
大人って……みんなカッコいいわけじゃないんだよな、当たり前だけど。
「ちっ……生意気なガキだ……」
コイツ、ふざけた事つぶやきやがって……。
「あーおじさん、僕達時間無いから急いで教えてね。もう神田着くでしょ? 早く向かってくれる?」
雷也がオレを制止するように割って入った。
「……あんた、なんで知ってる?」
「ははは、怖いなぁ。逆にこの国で知らない人って今居るんですか?高齢者以外はみんな知っているでしょう。私もタクシーの待ち時間にね、遊んでるんですよ。ランキングも上位だからね」
なるほど、ね。
「ねぇ、おじさん~高いよ~ねぇ~肩もんであげるから5万円でどう?」
愛梨が運転中にも関わらず運転手の腕を掴んでゆすり出す。
「ちょ、ちょっと危ないでしょう!それにね、おじさんは肩もみなんかじゃ満足出来ないなぁ……ふふふ、お姉ちゃんはちょっと若すぎるけどその白い脚、たっぷりなめさせ」
──『バサッ』
「うるせぇ。ほら、金だ。50万以上あるかもな、だから愛梨に話しかけるな。すぐに路肩につけろ。契約成立だ。全部話せよ」
「ちょ、ちょっと龍ちゃんっ!!おじさん、ごめんなさい」
愛梨がばら撒いたお金を拾う。
「なんで愛梨が謝るんだよ、悪いのはコイツだろうが」
むかつくクソ親父だ。久しぶりにカチンときた。
こういう、人の弱みにつけこもうとする人間が、一番大嫌いなんだ。
情報料として払うのは分かるが、完全に調子に乗ってやがる。
人間はこうも下卑(げび)になれるのか?
大人って……みんなカッコいいわけじゃないんだよな、当たり前だけど。
「ちっ……生意気なガキだ……」
コイツ、ふざけた事つぶやきやがって……。
「あーおじさん、僕達時間無いから急いで教えてね。もう神田着くでしょ? 早く向かってくれる?」
雷也がオレを制止するように割って入った。
