モバイバル・コード

「うーん、霞ヶ関か……まぁ納得の場所だよ。というかやっぱりここしかないんじゃない?」


 黒塗りのワゴン車は首都高速を降りて信号を待っていた。


 オレ達のタクシーはワゴン車の3台後ろでつけている。位置取りが良いと思う。


 運転手にバレないように尾行をしてくれと少し金を掴ませたからだろう。


 正確な技術で追っている。


 何度も思うことだがこういう風な金の使い方をしたら癖になりそうでオレ達の将来が怖くなるな。


 信号が青に変わり、霞ヶ関の道路を進む。



──『ブブブーンブブブーン』


 誰だ……?


──【メ ッ セ ー ジ】──
■管理者:No.02_dragon_2■

『龍一、周りを見ろ。ここで殺されるかプロに尋問されるか2択で選べ。3択目は無い。』
────────────


 どういう事だ……。


「龍ちゃん、見てよ!!」

 

──『黒塗りの車』



 それもオレ達のタクシーを囲むように……四方に見える4台じゃない、10台近くはあるぞ。


「お、お客さん……どういうことですか。ここまでとは聞いてないですよ……」


「だ、大丈夫。おじさん、ここで降ろして。おじさん関係ないから」


 ハザードランプを点けたタクシーが路肩に止まると、3台の黒塗りの車とワゴン車を残して他は去っていった。