モバイバル・コード

 それもそうだ。確かに無茶はいけない。


「じゃあ明日は朝の9時に出発! 葵はどうする?一度帰ってから待ち合わせ来るか?」


 葵は少し考えてから文字を打ち込んだ。



【着替えとかしたいかな…。一度服とか取りに戻っていいかな?わたしもこのホテルに泊まりたいな。】



「いいけどもう時間が遅くなってる。明日の朝の行きがけに4人で取りに行けばどうかな?」


 雷也の言う事ももっともだが、オレはどうしても気になる事があった。


「葵はお家の人、何も言わないのか?この前も泊まって今日も泊まるとなったら年頃の娘さんだから心配だってするよな?」



【心配するけど、さっきメールでお手伝いさんに今日は帰らないって送ったし…大丈夫だと思う。お父さんもお母さんも仕事で忙しいの。一週間家に居ない事とか普通なんだな。】



「はぁ…いいなぁ……あたしなんてお父さんがうるさくてたまらない時がたくさんあるのに。今日だって龍ちゃんと雷也の名前を出してるから泊まれるんだけどそれでもうるさいんだから」



 少しうわの空で話す愛梨の様子を見ると……。

 
 おそらく……明日でその悩みも終わるかもしれないと考えているのかもしれない。


「龍一、一緒に居たい……ダメかな……。」


 その大きな瞳で見つめられるとノーとは言えないだろ……。

 
 どうして男って女に弱いんだろうな、当たり前の疑問だけど永遠に解決出来ないから世の中に愛や恋の他に浮気や不倫が溢れるんだろう。


「分かった、じゃあとりあえずタクシーで服を取りに行こう。今オレ達が居る神田から葵の家まで何分くらいだ?」


【夜だから30分かからないと思う。】


「よし、じゃあ取りに行こう。愛梨と雷也は…」


「あたしも行く!!葵ちゃんと龍ちゃんの邪魔はしないから、一緒に行くね!」


 色々と考えてたら頭が痛くなってくる。