モバイバル・コード

 スゥっと全員の手が上がる。


 集中してるんじゃないのかよ?


 名前の所は無視して、みんな意地悪だな。


 4人分の無名ジュースを作ってテーブルへ持っていく。



「あいよ」



「ありがとう」


「あり…がと…う」


「龍ちゃんありがとっ」



 すでに3人は卓を囲んで座り、それぞれの携帯で別のゲームをしていた。


 なんだ、協力するゲームか?


 オレはソファに腰掛けて葵を見た。絨毯の上に座る葵は、気品に溢れていた。


 長いまつ毛がパチパチと閉じる度に、オレのハートが同じ速度でシンクロする。


 愛梨の視線を感じる。


 口を尖らせている様子を見ると少し怒ってるな。