愛梨からの帰還指示は、神田駅前のホテル『グランドエース』
無駄に最上階のスウィートを予約していた。
まぁ、明日どうなるか分からないオレ達としては仕方のない事だろう。
今の内に……したかったことをするべきだ。豪華に派手に行こうぜ、なぁ慶兄。
自動ドアを抜けると、右手にはカフェのラウンジが、左手には大きな売店が見えた。
下に敷かれているカーペットの模様が、このホテルが決して安くはない事を証明している。
フロント係りに怪しげな目で見られた。30代手前くらいの男だ。
おそらくオレ達が学生だとかなんとか思っているのだろう。
少し年上に見せる為に、格好をつけて話す。
「あ、どうもどうも。七枷(ななかせ)愛梨って名前で予約取ってるんだけどさ、最上階のスウィートだよね?」
「はい、最上階でございます。……失礼ですが、お客様はまだ未成年の方では…? そちらのお嬢様もまだお若く見えます。当ホテルでは未成年様のみの宿泊をお断りして……」
──『バサッ』
新聞の音が、カフェラウンジから聞こえてきた。
無駄に最上階のスウィートを予約していた。
まぁ、明日どうなるか分からないオレ達としては仕方のない事だろう。
今の内に……したかったことをするべきだ。豪華に派手に行こうぜ、なぁ慶兄。
自動ドアを抜けると、右手にはカフェのラウンジが、左手には大きな売店が見えた。
下に敷かれているカーペットの模様が、このホテルが決して安くはない事を証明している。
フロント係りに怪しげな目で見られた。30代手前くらいの男だ。
おそらくオレ達が学生だとかなんとか思っているのだろう。
少し年上に見せる為に、格好をつけて話す。
「あ、どうもどうも。七枷(ななかせ)愛梨って名前で予約取ってるんだけどさ、最上階のスウィートだよね?」
「はい、最上階でございます。……失礼ですが、お客様はまだ未成年の方では…? そちらのお嬢様もまだお若く見えます。当ホテルでは未成年様のみの宿泊をお断りして……」
──『バサッ』
新聞の音が、カフェラウンジから聞こえてきた。
