モバイバル・コード

「ゲームの事じゃない、街宣車の事だ。龍ちゃんが挑戦している間、僕達はずっと車の中にいた」


「多かったんだ、街宣車が。それこそ10分に1回くらいの頻度(ひんど)で」


「あっ!! 確かに多かった、ずっと『モバイバル』の宣伝してたよね!?」


 確かに、なんか走ってる最中に頻繁に聞こえていた気はするけど、それとガシャポン探しがどうリンクするんだ。


「本当の正解は違ったんじゃないかな? ビルの上に登って探すのは当たり前かもしれないけど、もう少し注意深く周りを見る必要があったのかもしれない」

 
 雷也の言葉が、なんとなく的を得ているのは分かる。


 オレが気にしていたのはビルの『屋上』だけ。

 
 一度も下を走る車や人などは見ていない。


 普通に考えて、あのルールで気にするのは『屋上』だけだ。100人が居たら100人、そうする。


 じゃあここにどうして『例外の3人』が居るんだ?


 決まっている。


 3人には『共通点』が一つだけあった。


 竜二さん、あんたのセリフ。


『モバイルジャンキー(携帯中毒者)』が今まさに活きたよ。


 答えは『携帯電話』の中にある事は間違いない。


 3人のリーダーだけが『視(み)えた』視点があるはずだ。