モバイバル・コード

 3人共、ぽかんと画面を見つめていた。


 誰もガシャポンを引こう…なんて話はしない。オレも脱力感を隠せない。


 愛梨はトイレに行くといって席を立った。


 雷也はため息をついた後で、店員を呼んでドリンクを注文する。
 

 ……なんだこの結果は。


 みんな『分』単位でクリアをしている。


 オレだけが『時間』単位だ。どういう事だ?


 場所は違うかもしれないが、全員同じルールだったはず。


 おそらく『渋谷』や『池袋』それに『上野』や『東京』や『品川』と言った多くのビルがある駅で行ったはずだ。


 ほぼ『同じ条件』でなぜここまで差がついたんだ?


 愛梨もトイレから戻り、考え事をしている。


 店内に流れるジャズのしらべは、オレ達の気持ちなどお構いナシの優雅さだ。


 落ち着きのあるBGMを裂くように、雷也が口を開いた。


「おかしいね。これは……。 龍ちゃん、ルールは僕達も読んだんだけど、あの通りなんだよね?」


「ああ、全く一緒だよ。ガシャポンを探せって指令だ。通話はダメだけどアプリとか使っていいとは書かれていた」


 雷也はおぼろげながら答えの想像はついているらしい。


「はっきりとは分からないけど、一つだけ気になっている事はあったんだ」


 オレと愛梨は顔を見合わせた。分からない。