モバイバル・コード

「送ったね? じゃあまた10分待とうか」 
 

 雷也が部屋の壁掛け時計を見た。


「残念だな、雷也。かっこよく決めたいところかもしれないけどオレも気づいたよ」


 機械に少しだけ勝った気持ちになったオレは、ちょっぴり得意げに言い放った。


「えっ!! 何に気づいたの!? 龍ちゃんまで気づいてあたしが気づけないのは悔しいよ!!」


 愛梨が両手をバタバタさせている。みんな少しずつ元気が戻ってきたようだ。


 今度はオレが愛梨を導いてやるか。



「愛梨、参加人数って何人だっけ?」


「決まってるでしょ、30人」


「何人一組でチーム組むの?」



「3人だよ」



「じゃあなんでオレ達は、『メンバー集め』しないの?」


「決まってるじゃん、友達同士だか……あーーーっ!!!」

  
 愛梨が大袈裟に驚いてみえたが、彼女にとってはコレが通常営業なのだ。