愛梨がわざとらしく演技しはじめた。
「雷也、大丈夫!? 呼吸が苦しいの?!」
「はぁ、はぁ……窓開けて欲しい」
「おいおい、肝心な話をしてるのに弟まであの世逝きとかやめてくれよ」
グラサン野郎は運転席から後部座席の左右の窓の開閉スイッチを押した。
──死角はこの位置。
オレは冷静に、気持ちを落ち着かせて話す。
今すぐ蹴り飛ばしてやりたいが、聞き出さなければならない。
「あんたの言ってる事は分かった。つまり国全体があんたらの味方だから、俺達が怒った所で何も起きないよ、と」
「そうだ」
「んで、オレが『はい、霧島慶二を殺したことは仕方ないことですね。』と納得すると思う?」
「しないだろうな」
「だよね」
「じゃあさ、オレがあんたのグラサンごと顔面を殴れると思う?」
「ゴホッゴホッ」
雷也がせきこんだ。勝負の始まり。
「雷也、大丈夫!? 呼吸が苦しいの?!」
「はぁ、はぁ……窓開けて欲しい」
「おいおい、肝心な話をしてるのに弟まであの世逝きとかやめてくれよ」
グラサン野郎は運転席から後部座席の左右の窓の開閉スイッチを押した。
──死角はこの位置。
オレは冷静に、気持ちを落ち着かせて話す。
今すぐ蹴り飛ばしてやりたいが、聞き出さなければならない。
「あんたの言ってる事は分かった。つまり国全体があんたらの味方だから、俺達が怒った所で何も起きないよ、と」
「そうだ」
「んで、オレが『はい、霧島慶二を殺したことは仕方ないことですね。』と納得すると思う?」
「しないだろうな」
「だよね」
「じゃあさ、オレがあんたのグラサンごと顔面を殴れると思う?」
「ゴホッゴホッ」
雷也がせきこんだ。勝負の始まり。
