「ハハハ…まぁ落ち着けって。いいか、これはモバイバル管理局としてではなく、俺の個人的な意見を言ってやる」
無精ヒゲを生やした顔を今すぐぶん殴りたい気持ちを抑え、オレはこっそりと『準備』を始めた。
「なんだ」
左端に座る雷也が、グラサン野郎のルームミラーで見られないように携帯を打っているのが見えた。
愛梨に見せている。オレも、何がしたいのか分かってきた。
「話をする前に、まず渡すものがある」
グラサン野郎は助手席から紙袋を取り、後部座席のオレへ渡してきた。
「中を見ろ」
──『札束』
「本戦出場者には一人頭、現金300万が進呈されるのは事実だ。900万そこにある。お前らにコレをやる」
何か、無機質な物を見るように、愛梨も雷也もオレの手に持つ紙袋を見つめている。
きっとオレも同じ目をしているのだろう。
「ふざけんな。出場なんてするか!!」
──『バサッ』
オレは紙袋ごと前の座席へ投げ捨てた。
「お前らは俺のガキより若いな。嫌でも出場するからもらっとけ」
無精ヒゲを生やした顔を今すぐぶん殴りたい気持ちを抑え、オレはこっそりと『準備』を始めた。
「なんだ」
左端に座る雷也が、グラサン野郎のルームミラーで見られないように携帯を打っているのが見えた。
愛梨に見せている。オレも、何がしたいのか分かってきた。
「話をする前に、まず渡すものがある」
グラサン野郎は助手席から紙袋を取り、後部座席のオレへ渡してきた。
「中を見ろ」
──『札束』
「本戦出場者には一人頭、現金300万が進呈されるのは事実だ。900万そこにある。お前らにコレをやる」
何か、無機質な物を見るように、愛梨も雷也もオレの手に持つ紙袋を見つめている。
きっとオレも同じ目をしているのだろう。
「ふざけんな。出場なんてするか!!」
──『バサッ』
オレは紙袋ごと前の座席へ投げ捨てた。
「お前らは俺のガキより若いな。嫌でも出場するからもらっとけ」
