こいつ、片手ハンドルにタバコをくわえて気取ってるが、運転が荒いな。
初めてサングラスの男がこちらを振り返った。
あご下に伸びる無精ひげが野性味を帯びている。
慶兄とは違う、いかつい風貌(ふうぼう)。
「怖い……龍ちゃん……」
愛梨がオレの左腕に自分の身体を寄せてきた。
「良いだろう『本戦参加者』だから答えられる質問には答えてやる。会長の遺言もあるしな」
──突然
「兄貴を殺したのはお前なのか!!」
雷也が3段シートの後部座席から、前に身を乗り出してグラサン野郎に掴みかかろうとする。
その瞬間。
男が助手席に手を伸ばす。
銀色に光る大型ナイフをこちらへ見せつけてきた。
「そこまでだ。……兄ちゃん達、もう『全部』……分かってるよな?
死んじまったら『兄貴』の遺言は聞けないぞ。特にメガネ、お前は頭が良いって『兄貴』も言ってたぞ」
初めてサングラスの男がこちらを振り返った。
あご下に伸びる無精ひげが野性味を帯びている。
慶兄とは違う、いかつい風貌(ふうぼう)。
「怖い……龍ちゃん……」
愛梨がオレの左腕に自分の身体を寄せてきた。
「良いだろう『本戦参加者』だから答えられる質問には答えてやる。会長の遺言もあるしな」
──突然
「兄貴を殺したのはお前なのか!!」
雷也が3段シートの後部座席から、前に身を乗り出してグラサン野郎に掴みかかろうとする。
その瞬間。
男が助手席に手を伸ばす。
銀色に光る大型ナイフをこちらへ見せつけてきた。
「そこまでだ。……兄ちゃん達、もう『全部』……分かってるよな?
死んじまったら『兄貴』の遺言は聞けないぞ。特にメガネ、お前は頭が良いって『兄貴』も言ってたぞ」
