モバイバル・コード

 待てよ、これは雷也のじゃなくて、慶兄の部屋にあった漫画じゃないのかな。


 
「よし、ちょうど終わった。もう開設される時間だね。龍ちゃん、兄貴に貰った名刺持ってる?」



 雷也が目をこすりながら話す。ゲームのやり過ぎで少し充血しているようだ。



 漫画を棚に片付けて、財布に入れていた慶兄の名刺を雷也に渡す。



「じゃあ龍ちゃんからアクセスして。はい」



 雷也が持つ名刺へ携帯を向けた。


 これはオレも覚えたばかりの操作だ。

 
 『QRコード』という、より進化したバーコードをカメラで読み込んでサイトへアクセスをする。


 時間は12時を丁度過ぎていて、アクセスできるはずだ。



「みんな同じ事考えてるから繋がるのかな? サーバーがパンクになるんじゃない? 前にもこういう事があってしばらく繋がらない事あったよね、雷也」



 そう話ながら、次は愛梨が読み込んだ。


 最後に雷也が読み込む。


「大丈夫でしょ、そもそも兄貴も言ってたじゃん。政府管轄のジャコパが運営してるんだから、アクセスがたくさん来ることくらい想定済みだと思うよ」


 オレの画面に新サイトの画面が表示される。