～下校中～
「そういや、加恋。どうなって仲直りしたの？」
「あー、ええっとね。」
加恋は照れなが話す。

「谷口！ここにいたのか。」
「浅野…」
「もどってこいよ。」
「なに。馴れ馴れしく話しかけないで。」
「んだよ、いつも俺とはなしてるじゃん。」
「…そうだけど。」
「さっきのことだろ？あれは、ごめん。ほんとにごめん。」
「…」
「告ってくれたの嬉しかった。チョコももちろん嬉しかった。」
「…うん」
「俺さ、なんていうんだろ。その、なんつーか。好きを表せないっていうか…」
「うん。」
「シャイ？じゃないな。なんだろ。とりあえず、俺も好き。」
「…むかつく。」
「え？」
「あたしがどれだけ緊張して練習して告ったことか！どんな気持ちで告ったか！あんたにはわかんないよ！好きなんてそんな、ペラペラとすぐに言えるよね！」
「…谷口……。」
「もう…やめてよ…」
「ごめん。好きって言えたのはお前が俺に好きって言ってくれたから、両想いだってわかったから。」
「なんで、あの時冗談にしたの？」
「パニクった。お前と俺が両想いってわかって、恥ずかしかった。だからつい…」
「…そっか」
「ごめんな。本当に俺、お前のこと好きだから。」

「それでキスした。」
「わあお！すごい！てか、羨ましいよ。加恋。おめでと。」
「ありがとね。これも由紀のおかげ！今度は由紀を応援する！」
加恋と浅野お幸せにね。