「加恋、もう一つ聞いていい?」
「うん、なに?」
「どっちから別れたの?」
「あー、多分小島。」
え?そうなの?
「告っておいてなんなんだ!って、愛菜は怒ってたけどね。」
「そっか…」
「あんなのって恋愛ごっこだよね」
「そうだね…」
つまり…、私と小島が別れたあと、小島は愛菜に告白した。そして愛菜はOKした。2人は付き合って何ヶ月か後に小島から別れた。
それに対して愛菜は怒っている。
別れた理由は不明。怒っているってことはやっぱり愛菜も小島が好きだったのかな?
わかんないや…。
~部活~
2人に気まずい雰囲気が流れる。
すると、
「ねえ、ダンス考えよ?」
と、愛菜が話しかけて来た。
「あ、うん。」
でもここまではいつものこと。
今日の愛菜は少し違う。
「あのさー、小島ってやなやつだよね?ごめんね、あんなやつに告らせたりなんかして。」
急にどうしたんだろ?
「いや、あ、別に。罰ゲームだし気にしてないよ。でも、なんでやなやつなの?付き合ってたんでしょ?」
「あー、まあね。」
「仲良さそうだったよ?」
「前まではね。」
「どこらへんがやなやつ?」
「はあー!ほんとあんたってわかってないのね!告って来たくせに振るとかやなやつ!」
「あ、そう…」
そこか…。
これ以上何を言ったらいいかわからなかった。