~部活~
なんだか今日は足取りが重い。
部員のみんな知ってるのかな。
小島と愛菜に会うのやだな。
「うっす!」
「え?あ、西村…」
「なんだよ。なんだ西村か。みたいな残念な感じ!」
「いや、ごめん。」
「…ん?どうした?元気ねえな?」
「まあ、ちょっと…」
「…あー、さては?小島か!」
西村ってほんと空気読めない。
わざわざ名前出さないでほしい。
「ま!でも!あれは罰ゲームだろ?ならよくね?」
「え!なんで知ってんの!」
「愛菜から聞いたー」
「そ、そう。」
やっぱり、愛菜…。
どうして?ねえ。どうして?

~部屋~
はあ…。もう、最悪だよ…。
ピロロロロロン。
携帯がなる。
LINEか…。
あ、佐々木からだ。
まったく、暇人だな。
こっちは小島と愛菜の事で頭いっぱいだっていうのに。
…あ、そーだ!
佐々木でストレス解消しよ!
佐々木とLINEでやり取りをしているとき、

ーねえ、好きなひといる?ー

な、なぜこんな質問!
好きな人…小島かなあ?
んー。誰だろ…わかんないや。

ーいないよ。ー
ーそっかー
ー佐々木は?ー
ーいるー

え?え。いるの?
もしや、これは告られるか?

ー誰⁉ー
ーえーと。ー

どっくんどっくんって、
心臓がなる。もしも私だったら?私だったらどうする?OKする?断る?どうする!でも、佐々木の事は、まあ?大きい存在だし?
まあ、あっちがいうなら~。

ー加藤だよー

え、あ、…はい?
加藤美夏ね。私じゃないのか!
期待した、私がバカだった。

ーへー!そうなの!ー
ーうん、でも言っちゃダメだよ。ー

加藤美夏は、私と同じダンス部。
でもチームが違う。
部活同じだし、割と仲いい。

私はもう、失恋女だ。
失恋、、、失恋のプロとでもよんでいただきたい。