「あ…ああ。」
なんてことだ。私の5年間の片思いが幕を閉じた。

私の名前は大内由紀。中学2年生。
そしてたった今、私の好きな人真野雄馬にふられた。告白したのではなく、真野雄馬に彼女ができたのだ。

真野雄馬の彼女はすごく可愛い。
美紅ちゃん。美紅ちゃんは私の友達でもある。友達に好きな人をとられたという…。てまも美紅ちゃんを恨むことはできない。だって私が真野雄馬を好きだということは誰も知らないのだから。
小学校から好きだってことを。

~下校~
「あ!美紅、今日真野とかえるの?」
「うわぁー!みてかえる!」
「もうぜったいお似合い‼」
「美紅!真野きたよ!」
「うちらは後ろからみてる!」
…とやら騒いでる。
その一方私は胸がいたいよ。
私も顔に出さないように笑うが結構辛い。
「じゃあね!美紅」
「みーく!ばいばい!」
「真野がんばー!」
ため息がどんどんでてくる。
「…美紅ちゃん、ばいばい。」
なんとか私もあいさつする。
2人の後ろ姿…切ない…。みてるだけてすごく悲しい。