不幸ネット

「じゃあ良美さん、また明日」

 今日はしっかりとした口調で、美樹は笑顔で手を振り私に背を向けた。

 さて、私も帰ろうかな。

 駅へと歩き始めて、私は妙な感覚を覚えた。

 誰かに、見られている……?
 
 ばっ、と辺りを見渡す。

 おかしいな。

 そこには数人の酔った会社員がいただけで、怪しい人影はなかった。

 気のせい、か。

 何だかもやもやした気持ちを抱えながら、いつまでもこうしていても仕方ないと駅の改札へと向かう。

 どうして人に見られているなんて思ったのか。

 それは自分でも分からなかった。

 ただ、直感的に強烈な視線を感じたのだ。

 やはり"あの"サイトに書き込みをしてからというもの、どうも様子がおかしい。

 今度、美樹に相談してみようかな。

 そう考えながら、ホームへ滑り込んできた電車へと乗り込んだ。