不幸ネット

「ちゃんと真っすぐ帰りなよ? 夜道なんだから気をつけてね」

 私の忠告に、美樹はだらしなく敬礼のポーズをとった。

「良美さんも明日は寝坊しないようにねー。じゃあ、また明日」

 呂律こそ少し回っていないけど、足取りはしっかりしていたので私はそのまま背を向けて駅の改札へと向かった。

 夜風がふわっと舞って、ほんのり汗の匂いとアルコールの匂いが鼻をついた。

 そういえば、昨日からお風呂入っていないんだった。

 私は自分の匂いに顔をしかめながら、できるだけ人混みを避けつつ電車に乗ると、家路に就いたーー