不幸ネット

「……とまあ、そんな感じ。良かったら今度良美さんも……」

「行きません!」

 美樹の誘いを即答で断る。

「まあ、気にしなくていいと思うよ? どうせどこかの暇人が遊び半分で立ちあげたサイトだろうし。上沼の件も、良美さんが気にかける必要なんて、ないない」

 美樹にそう言われ、私は気持ちが軽くなった。

 そうだよね。

 あまりにタイミングが絶妙だったので、少し気になってしまっただけだ。

 冷静に考えてみれば、本当にそんな事で人が死ぬなんてありえない。

 私は何だか馬鹿らしくなって、おかわりの生中を注文した。

「はぁー。でも、もしそんな事が現実にあるんだったら、死んでとまではいかないけど、せめてぎゃふんと言わせてみたいよねぇ」

 すっかり出来上がってしまった美樹を支えながら私達は店を出た。

 薄いカクテルを三杯飲んだだけでこんなになるなんて、一体この子はどれだけお酒が弱いんだろう。

 苦笑いを浮かべながら美樹を家の方向へ立たせる。