不幸ネット

 話の続きを待ちきれないといった様子で、美樹のくりっとした瞳が私を捉える。

「うん」

「そうなんだ。それで……」

 私が必要以上に上沼の様子を気にしていた事に納得がいったのか、美樹はぽん、と手の平を打った。

「良美さん、なかなかやるじゃん」

 八重歯が特徴的な白い歯を覗かせて、美樹がにっと笑顔を向ける。

「いや、それはいいんだけど……」

 私は気になっていた事を口にする。

「書き込んだの、昨日の晩なんだ。だからちょっと気になって」

 美樹の反応を窺う。

 こんな事を言ったら、馬鹿にされるだろうか。

「ないない。ないって! 良美さん、意外とそういうの信じるタイプなんだ」

「もー、ほんとに心配してるんだから」