不幸ネット

 私のせい……?

 正確には、書き込みをした例のサイトだけど、本当にそうなのかは定かではない。

 だけど突然、それもタイミング良く起こった出来事に私が疑問を持ったのは当然だった。

「あの、さ。この前教えてくれたサイト、あるじゃん?」

 唐突に切り出した私に美樹は「ん?」と首を傾げたが、すぐに思い当たったようで。

「ああ、不幸ネットね。それがどうかしたの?」

 何で今その話題を振ってきたのか分からないといった表情で美樹が私へと視線を移した。

「実は……書き込んじゃったんだ」

「書き込むって……え? ええっ!?」

 意味を理解したのか、美樹は声を上げた。

「ほんとに書き込んじゃったんだ。書き込んだ人の名前って、もちろん、上沼、だよね?」