不幸ネット

 面倒臭い。

 私を疑っているのなら、そうとはっきり言ってくれればいいのに。相手からその言葉がない以上、私から具体的な事は言えない。

「じゃあ、私の鞄の中でも見てみますか?」なんて先に言おうものなら、話がこじれてどうなるか分かったものじゃない。

「あなた、私の事嫌ってるでしょ?」

 思いもよらない一言に私は面喰った。

 何で今そんな話になるの?

 私が言葉に詰まっていると、上沼は急に表情を緩めた。

「正直に言ってくれたら怒らないから。誰だって間違いの一つや二つはあるものでしょう? それに、こんな事で私も話を大事にしたくないし」

 一体何に確信を持っているのか、余裕の笑みを浮かべた上沼はそばにあったテーブルに少し腰をかけた。