不幸ネット

 要するに、上沼は私達が仲良くなって裏で自分への不満を吐かれたり、徒党を組まれるのが嫌なのだ。

 共通の敵は作らせない。

 そのあたりは実に巧妙だと思った。

 二人同時に苛めてしまえば、あれこれと知恵を絞って反撃してくるかも知れない。

 上沼は美樹に私を抑える役目を与えたのだ。そして自分は好きなだけ私を苛めて日頃の憂さ晴らしをする。

 本当に性格が悪い。

 私は呆れつつも、半ば感心していた。

 そんな中での出来事だった。

いつものように美樹が先に会社を出て、私も時計を気にしながらそろそろかなと席を立った時。