人を呪わば穴二つーー

 その言葉が指し示した結末はこういう事だったのか。

 一時の行き過ぎた感情とは言え、私の望み通りに上沼は死んだ。

 そして、その報いとして私は今ここにいる。

 結局、呪いというのは人の業が生み出すもの。

 私は、私自身の手によって、上沼だけでなく自分にも呪いをかけたんだ。

 何となく全てが分かった気がした。

 お父さんお母さん、ごめんね……

 ……そして美樹ちゃん。

 静かな部屋で、私の嗚咽だけがこだましていたーー