不幸ネット

「それ、本当に私なんですか……?」

 綾目の答えを聞くのが怖い。

 一体どう映っているのかは分からないけれど、綾目が自信をもって首を縦に振ったら、もう私にはどうしようもないと感じた。

「詳しい話は教えられないけど、今、さらに細かく映像を解析中よ。ねえ、本当にあなた何も記憶にないの?」

 とりあえず首の皮一枚が繋がったという感じだろうか。

 私は綾目の目を見ながらうなずいた。

「……そう。分かった。ただ、あなたにこれだけ不利な状況が揃った上で、知りません、記憶にありません、って言われたところで、こっちとしても、はいそうですかってわけにはいかないのよ。まだ捜査は続けるけど、しばらく自宅には帰れない事は覚悟しておいてね?」

 綾目は厳しい口調で今日の取り調べを締めくくった。