不幸ネット

 夢遊病、とでも言うんだろうか?

 実際の私の記憶にそんな出来事は残っていない。

 もし意識がはっきりしていたなら、私が美樹を自分の意思で傷付ける事なんて絶対にあり得ない。

 でも、事実私は美樹を傷付けた。

 私の記憶が及ばないところで。

 だとしたら今回も、そういった事が原因で私がやったというのだろうか。

 背筋が凍りつく。

「それじゃあ始めましょうか」

 綾目がペンを片手に私へと視線を移した。