不幸ネット

 体調を崩しているとは言っても、私はもう子供じゃない。

 そう思って断ったけど、美樹は「いいのいいの」と言って私をベッドまで連れて行った。

「買って来た物、冷蔵庫に入れとくね? ちゃんと食べてよ? 上沼の件よりも、私は良美さんの体の方が心配だよ」

 美樹が冷蔵庫の扉を開け、手際良く袋の中の物を詰めていく。

「グラス、ちょっと借りるね」

そう言うと、美樹は買ってきた飲み物をグラスに注いで、こちらまで持ってきてくれた。

「何か、介護されてるみたい……」

 渡されたグラスに口をつけながら、私は少し気恥ずかしくなった。