不幸ネット

「ゆっくりはできたよ。って言ってもほとんど寝てただけだけど」

 私の言葉に、美樹は複雑そうな表情を浮かべた。

「それ、食べてね? ちょっとは口にしておかないと」

 美樹がコンビニの袋を改めて私に差し出す。

「ごめんね。ありがとう」

 私はそちらに視線だけ落とすと、再び美樹へと視線を戻した。

 重い沈黙。

 よく見ると、美樹は何だか浮かない顔をしていた。

 私がどうしたの? という顔をすると、美樹は深く息を吐いてからゆっくりと口を開いた。