不幸ネット

 それからほどなくしてインターフォンが鳴ったので、私はしっかりとモニターを確認してから、相手が美樹だと分かるとエントランスを開けた。

「玄関の鍵、開けとくね」とその時に伝えたので、美樹は上まで上がってくるとそのまま玄関のドアを開けた。

「お邪魔します」

 控えめに言って、美樹はリビングへと姿を現した。

 差し入れなのか、手にしたコンビニの袋をテーブルの上に置いて、美樹はソファに腰を下ろした。

「体調どう? 今日はゆっくりできた?」

 私の顔色を確認しながら、美樹は穏やかな表情をこちらに向けた。