不幸ネット

 それからまた少しうとうとしていると、あっという間に時間が過ぎ去っていった。

 こういう状態になると、時間の感覚さえも違ってしまうのかも知れない。

 窓辺に目をやると外はもう真っ暗で、おそらくもうじき美樹がここにやってくる。

 寝てしまっていては申し訳ないので、私は携帯画面でも眺めて時間を潰す事にした。

 思えば、私がこうなってしまったのも、全てはあのサイトへと書き込んだ事が始まりだった。

 できればもう二度と目にしたくはないけれど、そんな私の気持ちに反して指先はまるで吸い寄せられるかのようにブラウザのアイコンへと伸びていった。

 あれからブラウザを起動していなかったから、また前回と同じようにあのサイトが表示されるのだろう。

 真っ白なページの上部で、リロードを示すバーがゆっくりと右へ伸びていく。