不幸ネット

 鈍い思考でそんな事を考えていると、不意に私のお腹が鳴った。

 そういえばあれから何も口にしていない。

 体は食べ物を求めるけれど、不思議と食欲は湧いてこなかった。

 と言うより、私は空腹を感じていなかった。

 このまま何も口にしなかったら、いずれ私は死んでしまうのだろうか。

 そんな事を考えても、まるで他人事のようで全然現実味がなかった。

 そう言えば今日も美樹は私のマンションに来るって言っていたな。

 気持ちは嬉しかったけれど、今の私にはそんな彼女の厚意に応えれるようなものは何一つ持ち合わせていなかったので、正直、美樹が来てくれる事に対して軽い憂鬱感を覚えていた。