不幸ネット

「ご飯は? ちゃんと食べてる? もし食べてないんだったら、何か作るよ。あんまり大した事はできないけど……」

「……ありがとう。でも、いい」

 私は首を横に振った。

 この前の事があったからか、今日の美樹は私の言葉に対してそれ以上の事は言ってこなかった。

「それじゃあ、とりあえず横になる? あんまりちゃんと寝れてないんじゃない?」

 美樹が私の顔を覗き込む。

 シャワーすら浴びていない私の顔はきっと酷い事になっているだろう。

「眠れるまで隣にいるからさ。鍵は出るときポストに入れとくね?」

 美樹が私の手を取り立ち上がる。

 私はそれに黙って従った。